副腎疲労の方は脱水状態に加えて、「塩分不足」です。

- update更新日 : 2021年02月03日
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不快な症状が解消されると運動も楽しめます

ナトリウム()とカリウムのバランスが大事

副腎で生成されるホルモンに、電解質コルチコイドホルモンというのがあります。

このホルモンの働きは、細胞内外における水分の維持管理と、ナトリウム・カリウム・マグネシウムといったミネラルの調節をしています。

しかし、強いストレスに長くさらされ、なおかつ副腎機能の低下にある状態では電解質コルチコイドは不足するため、調節がうまくいきません。

通常、体(細胞)はナトリウムとカリウムの比率を1:15に保っています。

体内を循環しているホルモン濃度が落ちてしまうと、ナトリウムが細胞から引き出されるかたちで、腎臓を通過し尿へ排出されてしまうのです。

水分もカリウムも引き続き流出します。

たくさん水分を摂取してもタプンタプンになる事はなく、体にとどめておくことが出来ないのです。

これがナトリウム不足に加えて脱水状態になるということです。

現代社会において、塩=高血圧=生活習慣病にはなりません!

副腎の働きが低下している方が、気に留めていただきたいことは、軽度の脱水状態とナトリウム不足があるということです。

また、高血圧でなく低血圧である方が多いのです。

世の中の流れは「減塩」です。

そして市販の物の多くは減塩を謳っており、またカリウム過多のモノが多く出回っています。

これらは健康状態が、標準レベルにある方や高血圧の方を対象に作られています。

ですから、副腎疲労にある方が特段体に悪いことをしていなくても、普通に生活するだけで具合が悪くなってしまう環境にあるわけです。

以前から、副腎機能不全のアジソン病」を患う患者さんには、食生活に多めに塩を取り入れる実効性・有効性が知られています。
※自律神経失調症やうつの方たちは、副腎機能不全ではなく「副腎機能低下」になります。