腸は人体最大の免疫器官

腸は、小腸・大腸の2つから成り立つ器官です。

小腸は、消化と栄養分の吸収。大腸では、水分の吸収と便作り。そして直腸は、肛門へ便を送り出すなどの役目を担っています。

尚、排便の命令は脳から受けますが、それ以外の働きは腸が独自に行っています。

また、腸内では様々なホルモンの前段階の物質が作られています。

心の動きをコントロールする脳の中の神経伝達物質、注目の「セロトニン」「ドーパミン」はなんと90%以上が腸内で作られているのです。

それは、まるで脳のように働くため、腸は「第二の脳」とも言われていますが、昨今では「第一の脳」とも呼ばれ、その重要性が全ての健康に影響を及ぼしています。

加えて、腸は人体最大の免疫器官です。

免疫は「病気から身を守る生体防御の仕組み」と定義されていますが、その仕組みの一端を担う白血球(免疫細胞)の実に70%が小腸の内壁に集結していると言われています。

腸には食べ物とともに外部から様々な病原菌が侵入してくるため、こうした外敵を防御する強固な仕組みが必要になるのです。

腸管は、人体最大の免疫器官であると同時に、多数の免疫細胞が働く生体防御の最前線でもあり、そこに腸内細菌などが関与して病に強い体を作るのです。

従って、うつや自律神経失調症を改善させるには、腸内環境の整備がどうしても外せないのです。