不眠症とその原因

- update更新日 : 2021年04月08日
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不眠症とは?

「目が冴えて眠れない」「疲れているのに眠れない」「寝たと思ったらすぐ目が覚めてしまう」
最近、このような不眠症の方が増えています。

通常、人間の体は休めば自然と良くなるものですが、不眠症に限らず自律神経失調症やうつ状態にある方達は自律神経のバランスが悪いため、眠ることに困り多くの不定愁訴を抱えています。

自律神経には「やる気緊張モード」の交感神経「リラックス状態」の副交感神経があります。

通常、眠るときには副交感神経の働きが強くなり、交感神経は弱くなることで夜は眠くなるのですが、不眠症の方は副交感神経が強くならないのです。

なぜ眠りたいのにリラックス状態とならないのでしょうか?

不眠には様々なタイプがあり、各タイプについて知ることが問題の正しい見極めとなります。タイプとして「入眠困難」「中途覚醒」「早朝覚醒」があります。

しかし、そうした状態があるからといって、即それが「病気」であり「症状」というわけではありません。誰でも寝付きの悪いときや、途中あるいは早朝に目覚めることはあります。

肝心は、睡眠不足や疲労・ストレスが相当たまっている場合に、はじめて「症状」として考えたほうが良いと思います。

タイプ別の不眠症3つ

 【タイプ1】入眠困難

もっとも典型的な症状で頻度が高い。

寝付くのに30分以上、人によっては毎晩2時間以上というのが当たり前になっている場合もあります。やはり、睡眠不足があまりない場合には何ら問題はありません。

体は疲れているのに寝付けないという時に、はじめて入眠困難があるといいます。

明らかにストレスとなる原因があって、一過性のものはあまり心配いりません。

ただ、慢性不眠症の人では、特別な原因もなく眠ろうとするだけで、すぐに「眠れなかったらどうしよう」という不安にかられ、体が硬く緊張してしまい余計に眠れなくなってしまうという人が多いです。

【タイプ2】中途覚醒

トイレなどで起きるのは中途覚醒とは違い、途中で目覚めてもすぐに眠れる人は問題ありません。しかし、一度起きてしまうとなかなか眠れなく、また時間が経つと眠れるがすぐに目覚めてしまう方は中途覚醒の状態です。

通常、一晩に2回以上目が覚める場合に不眠症の可能性を疑いますが、加齢とともに頻度が増えます。60歳以上の人では、一晩に2回程度目が覚めるのは平均的であります。

若い人では、精神的ストレスや飲酒によるアルコールの影響によることが多いです。

【タイプ3】早朝覚醒

早朝覚醒は、いったんぐっすり眠るものの必要以上に早く目が覚め、それから眠れなくなるタイプの不眠です。原因により3つのタイプがあります。

  1. うつ病に伴うもので、最も深い眠りの「徐波睡眠」が短くなるために早く目覚めやすくなり、熟睡の手前でもう眠りに入れなくなってしまうもの。
  2. 高齢者に多く体内時計が大幅に前にズレてしまっているもの。
  3. 深い眠りのノンレム睡眠の時間帯が終わったところで目覚めてしまい、夢を見る浅い眠りのレム睡眠が少ないものです。

これは、目覚めた時から元気に感じる人もおり、気分が高ぶっている時に起こりやすい。

一見健全そうに見えますが、「やる気モード」の交感神経が強まりすぎているための不眠症と言えます。

こういう方は、昼間にウトウトと眠くなる時が多いと思います。

以上が不眠症のタイプ別の状態となります。

不眠症の原因は?

次に不眠症の原因についてお話します

その1:自律神経(生活)のリズムが狂ってしまっている場合の「一過性

一晩から数日にわたってみられるもので、明らかな原因によって一過性に起こること。

例えば、昼寝を長くしてしまった時などは自律神経のリズムが狂い、不眠症でなくとも寝つきが悪くなったりします。

特別な出来事やストレス、夜勤や夜12時以降の就寝といった不規則な生活習慣、時差の影響などが主な原因となります。

原因が取り除かれれば、体力がある間は速やかに回復するので問題ありません。体力がなくなってくると一過性の不眠症では済まなくなってきます。

その2:心の興奮が治まらない場合の「短期

一過性のものより少し重度のもので、2・3週間にわたって不眠が持続している状態をいいます。

時間とともに和らいでいき、気持ちの安定とともに不眠が解消する場合と、うつ病などの精神疾患へと分かれる重要な分岐点ともいえ、注意が必要です。

心の緊張・興奮が治まらない状態とは大きく次の二つがあります。

やはり大前提として、体力の低下、自律神経のバランスの悪さが多少あることが考えられます。

①日中に緊張興奮をしすぎた場合

 強く大きなストレスを受けたり、9時10時と夜遅くまで働きすぎた場合、疲れてゆっくり眠れそうですが、心と体に対してのインパクトが強すぎるために、やる気モードの交感神経が寝る頃になっても鎮まることがなく、弱らない状態となってしまう。

②明日(将来)のことで不安な場合

子供の頃、運動会や遠足が楽しみで眠れなかったことがあると思いますが、不安によっても同じことが起こります。
やはり、明日の嫌な仕事や介護などを考えてしまい、不安を感じて交感神経を強く動かしてしまうため眠れなくなります。特に原因やきっかけが見当たらない場合には、精神疾患や身体疾患が潜んでいることがあります。

その3:継続的緊張の「長期

数週間以上、多くは年単位で続く不眠症です。

長期間ストレスや不安などを感じていると、心と体が緊張癖をもってしまいます。

いつ終わるかわからない「終わりのないストレス」を感じている方は、ストレスの強さが増しますので、慢性の不眠症になります。