悩んで行き詰まる前に

今あなたは目的地に向かっているとしましょう。途中で道に迷いました。一瞬「なんで」「どうして」と思いますが、迷わず「どうしたら」と気持ちが切り替わることで、無事にたどり着くことができますよね。

あなた以外の方たちも同様かと思います。

しかし、人生の場合はなかなかそうはいきません。問題に直面すると人は考えます。そして問題を解決しようと、原因を突き止め取り除くことによって解消しようとします。

ですが、大抵は複雑な要素が絡み合い、簡単に答えが得られないことが多く、仮に明らかであっても取り除きようがないことも多々あるものですね。

ですから、さらに考え続け「なんで××なんだろう」「どうして××なんだろう」と、考えれば考えるほどそこから抜け出せず迷ってしまうのです。

問題が起きているところに原因があるとは限らないのです。

原因究明は、過去に向かう作業になります。すると気分は落ち込み、後ろ向きの考えが強まりやすくなります。また負の感情が噴出することにもなります。

過去は変えられません。原因がわかって納得という面もありますが、解決・解消に至らずに茫然自失する他ないということにもなってしまいます。

それに対して、「どうしたら××を出来るだろう」と問題の解決に取り組もうとするとき、それは未来に向かっているので、人は前向きで元気になります。

すぐには解決できなくても、なんとか成し遂げようとし始めたとき、人はもう「変わり始めている」のです。

そして、常にゴールから問題を考えると良いかと思います。

迷路はたいてい、入口からスタートすると何度も行き止まりになるように作られていますが、出口からたどるといとも簡単に、一本道だったりします。

問題を現在地から見ると、複雑に絡み合って進むべき道が見えてきません。しかし未来に視点を移すと、一番肝心なのは何かという本筋がはっきりするため、答えが一目瞭然だったりするものです。

答えはあなたの中にあります。

友人に相談しても「ズバッ」と確かな助言をしてくれるでしょう。お坊さんの説教にしても、本質をついていてなお且つとてもシンプル・簡単です。答えはどれも正解だと思います。

しかし、あなたは「なるほど」とは思いますが本当の答えはあなたの中にあるので、それ以上はないのです。

「どうしたら」へ移行するには、やはりゴールを明確にすることです。多くの人が道に迷ってしまうのは、道がわからないというよりもゴールがはっきりしていないということが多いのです。

ゴールがあってイメージ出来ることであればそれは実現可能です。

しかし、そうでない場合は問題解決が難しいと考えられますので、その悩みは手放す事をお勧めします。

解決できない不安は悩むだけ損だと思いませんか?

解決できないときは、他人やまわりを変えようとしているかもしれません。

逆にうまくいくときは、自分が変わることで周囲との関係を変えていけばいいという事に気づくのです。

人は完璧ではありませんから、60点で合格という気持ちでいると少しは楽かと思います。

そして低いハードルから徐々に高くしていきましょう!